快適速度の無線LANを構築できる距離

一般的な無線LANでは屋外では500m程度、屋内では100m程度の範囲で通信できます。しかしここで注意したいのは、通信可能な最大距離と快適に通信できる距離は、違うという点です。


電波を遠くまで伝送すると波のエネルギーが次第に弱まり、それに伴って搬送する信号も弱くなります。
(これを減衰という)。
また伝送距離が長いということは、経路の途中でノイズなどの影響を受ける機会も格段に増えてくるのです。


すると減衰やノイズなどの影響などによって、元の状態を保ったまま届かない信号が多数発生してしまうため、それだけ通信速度は低下します。



もちろん初めから遠くまで電波を伝送することを考慮して、減衰やノイズに対する耐性を高めることも可能です。

たとえば搬送する信号のエラー訂正機能を強くすることなどで、いくつかの信号が経路上で失われても回復させることもできます。しかしこのような仕組みを信号に組み込むと、それだけ伝送できる実データの容量は減り一度に伝送できるデータの量が減れば、やはり速度は低下してしまうのです。
つまり、伝送距離が遠くなることで速度が低下するという事実には変わりはありません。



このため通信速度を落とさずに無線LANを構築したい場合は、アクセスポイントとステーションの通信距離をなるべく短くすることが重要です。



実質的に最大速度での無線LAN通信が可能になるのは、屋外では160m前後、屋内では50m前後と考えていいでしょう。